私という人間は、天真爛漫で元気でパワーを与えてくれる存在として、SNSの中では映っているだろうな、と自分自身で思っています。(笑)
それはとっても嬉しいことです。
これから私がどうして本気で花に取り組みたいのかを知ってもらう前に、原点があって今があるので、自分のことを知ってもらう機会を作ろうと思いました。
これは私にとって、すごく勇気がいることです。

私には4歳年下の弟がいます。
弟は母親の早産によって産後すぐに心臓がとまってしまい、下半身や腕に麻痺が残りました。
それからの両親は、遠方への診察や訓練、病院通いで忙しくなりました。
「お姉ちゃんだからしっかりしてね。弟の面倒を見てあげてね。」
そんな風に言われ続けていたように思います。
小学校高学年の頃、少しずつ私の体に異変が出てきます。
鼻を鳴らすという癖(チック)がとまらなくなりました。
自分でもこれが何だかよくわからないけれど、やめることができない。
でも周りはうるさくて、嫌がっていたと思います。
次に抜毛症になりました。はじめは気になる癖毛を取り除いていたつもりだったけど、ハゲは段々大きくなるし、抜くなと言われても、抜いてしまうからどうしようもない。
あれも一種の自傷癖だったと、大人になってから知りました。
私の中の色々なものが溢れ、SOSを出してきた。
だけど、相談なんて誰にもできませんでした。
弟は同じ小学校の支援学級に車いすで通っていたのですが、そのことを男子たちにからかわれるようになりました。
「お前の弟は×××だ」といった差別的な発言です。
「自分のことを知られると嫌な思いをするんだ…」
私は自分のことを隠し、話を避けるようになりました。
そのうち私は、
「私が話の主導権を持って相手の話を聞いていれば、自分の話はしなくて済む」
という自分を防御する方法を身につけました。
(今となれば、こんなに喋るようになった原点ですよね。笑)
こんな児童期を送っているので、もちろん自分に自信なんか全くありません。
たまにチヤホヤした言葉をもらえましたが、そんな言葉は何も嬉しくない。
「本当の私を知れば、どうせ嫌われるんだから」
そんな気持ちで無難に卑屈に過ごして、大人になりました。
社会人になって、仕事やプライベートに行き詰まりを感じた時、
スマップの名曲「世界に一つだけの花」が流行りました。
「私は私のままでいいんだ」
そんな歌詞に救われ、あの歌詞全体を辿るように花に興味を持ち始めました。
花に目覚めて、私の見る景色には彩りが生まれた。
キラキラして見えた。
心にふんわりとした優しい気持ちが加わっていくように感じた。
そして、花時間という雑誌を眺めていたときに、
頭にドーーンと言葉が降りてきたのです。
「以前の私のように、まだ花に目覚めていない人がたくさんいる。
私はこの手で、多くの人に気づかせてあげなければ」

そこから私の花人生が始まりました。
24歳の時でした。
「まずは多くの人を惹きつける花をつくれるようにならなくちゃ!」
そうは思っても、どうすればいいのか分からない。
会社帰りに見たフラワーデザインの専門学校のポスターに引っ張られるように、仕事終わりに花を学びに行くことにしました。
花に夢中になってから仕事後が楽しみに、今日も頑張ろうって思える気持ちが生まれました。
そして、OLを辞めて花業界に転職するときに心に思ったんです。
こんな私だけど、「これだけはできる」と、
何か一つ自信がもてる自分になりたい。
それが私自身が花の力を借りて、
人生を輝かせていく第一歩でした。

ここまで読んでくださって、
ありがとうございました✿




